アルツハイマー病とは
アルツハイマー病とは
アルツハイマー病は、脳の神経細胞が死滅していくことで、脳のはたらきが低下してしまう病気です。アルツハイマー病の人の脳には、「老人斑(脳のシミのようなもの)」「神経原線維変化(神経細胞のらせん状のねじれ)」という特徴的な変化がみられます。これらの特徴はアルツハイマーではくてもみられることがありますが、アルツハイマーでは特質して盛んにみられます。進行すると、脳の機能も衰えていきます。
なぜこうのようなことが起こるのかはまだわかっていません。遺伝子の研究がすすめられていますが、遺伝子だけでは説明できないところがあるようです。
アルツハイマー病の特徴として、最近のことが思い出せない、同じことを何度も繰り返すなどがあります。アルツハイマーは進行するともう元には戻りません。そのため、非常に治療困難な病気といえます。
記憶以外の障害
アルツハイマー病になると、記憶以外にもさまざまな障害が現れます。たとえば、「見当職」や「せん妄」が代表的です。
「見当職」は、時間や場所、人物などを認識する能力です。季節感もなくなり、夏なのか冬なのかといったこともわからなくなります。さらに、自分の配偶者に対して「失礼ですがどちらさまですか?」と聞くようになります。いっぽう、「せん妄」とは、脳の障害によって起こる症状で、精神が興奮して奇声を上げたり、幻覚をみたりすることをいいます。
このように、アルツハイマー病になると自覚症状なしに記憶、思考、判断力などが失われていきます。人間らしい生活が困難になるため、本人だけでなく、介護する家族にとってもつらい病気です。
増加傾向
アルツハイマー型認知症は、65歳以上の高齢者の多く発症します。そのため、今後高齢化社会がすすむ日本では患者数が増加傾向にあります。厚生労働省の高齢者介護研究会報告書「2015年の高齢者介護」(2003年)によると、2030年には65歳以上人口の約1割にあたる、350万人程度の人が認知症にかかると推計されています。認知症の7割程度がアルツハイマー型であることから、アルツハイマー病は今後も増えると予測され、国をあげて介護の問題に取り組む必要がありそうです。







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