介護
【介護の基本】
正しても改善しないことを理解する
痴呆が進むと、判断ミスや問題行動が相次ぎます。それらに対しては、無理に正そうと叱ったり、訂正させたり、強制的に指導したりすることは避けましょう。このようなことは、アルツハイマー病の患者には無意味です。
また、無理に行動を改善させようとすると、かえって不安をあおって症状を悪化させてしまう危険性すらあります。ついつい怒って訂正させようとしますが、意識して落ち着いた態度で対処してください。
寝込ませない
アルツハイマー病は、ほかの病気と違って寝ていても回復しません。寝てばかりいてはかえって症状が悪化してしまうこともあります。そこで、患者を寝込ませないようにしましょう。なかにはうつ症状がでて外に出たがらない方もいます。それでも、患者さん1人に1日ボーッと過ごさせないように注意しましょう。
日常生活の健康管理
日常生活でチェックしておきたいのは、「食事と水分」「睡眠」「清潔」の3点です。食事に関しては、特別な介助は必要ではありませんが、食べ物をある程度患者が食べやすいようにしてやり、栄養に過不足がないようにバランスのよい食事をこころがけましょう。また、水分をしっかりと摂取することも大切です。また、規則正しく睡眠をとれているかもチェックしてあげましょう。さらに、症状が進行すると、清潔感がなくなることがありますので、注意しましょう。
できることはやってもらう
アルツハイマー病にかかっているからといって、何もできないというわけではありません。残された機能を維持してもらうためにも、できるだけご自身でやってもうようにしましょう。たとえば、洗濯物をたたむ、草取りをするといった子供でもできるようなお手伝いを頼むといいでしょう。手伝い後の感謝の言葉も忘れずに。
トイレのお世話
アルツハイマー病患者に関わらず、高齢者ではトイレの失敗が増えてきます。本人は恥ずかしさからトイレの世話だけはされたくないと感じています。まずこのような気持ちを理解してあげましょう。トイレの失敗には、なんらかの原因があります。まずはこの原因を探り、手すりをつけてあげたり、トイレの立つ位置を決めてあげたりして、失敗を防いであげるようにしましょう。
また、失禁してしまうことも少なくありません。失禁した場合は、患者が恥ずかしくないように、「心配ないよ」という態度で手早く衣類を交換するようにします。そして、原因を探るようにしましょう。トイレに間に合わないことが多い場合は、1日の排泄パターンを観察し、定期的にトイレに誘う、またはいってもらうようにしましょう。
入浴のお世話
自分で入浴できる場合は、安全確保のために、洗剤などは手の届かないところ保管するようにします。そして、できるかぎり1人で入ってもらい、頃合を見計らってさりげなく声をかけて手伝ってあげるようにしましょう。
入浴できない場合は、入浴の介助が必要です。ただ、入浴介助は非常に重労働ですので、介護保険などで利用できる訪問入浴サービスやデイサービスでの入浴を活用するようにしましょう。
施設の利用も考えた介護を
アルツハイマー病が進行すると、寝たきりになり、家族の顔もわからなくなります。免疫力も衰えてくるため病気にもかかりやすくなります。こうなると、家族だけで介護するのは、困難になります。
そんなときは、末期の痴呆症患者を受け入れてくれる特別養護老人ホームや老人病院をを利用するのも一つの手です。















